常夏の国タイの首都バンコク、最近のブームの影響か本当にレコード屋がたくさんある。道を歩けばレコードにあたる街だ。
その中でも在りし日のタイのレコード産業の一端を垣間見れるのが、中華街のCharoen Krung Rd沿いに並ぶ数件の老舗レコード屋だ。バンコク上陸の記念に中華街にレコード屋詣でをしてきた。
まずSoi11が交差する角地にあるのはこちらTang Sieng Thai Record Store(ห้างแผ่นเสียง ตั้งเสียงไทย)。
もちろん中華街にあるということは華人が昔から営んでいるレコード屋。少数のリリースながらおそらく自主レーベルも持っていたようだ。
道に向かって開け放たれた店内に足を踏み入れると壁一面に並べられた極彩色のレコードジャケットが出迎えてくれる。キョーレツで、圧巻だ!
おじいさんとお孫(娘?)さんが対応してくれた。
南国感満天のビジュアルと熱気、道路からの騒音にかき消されよく聞こえない古ぼけたスピーカーから流れる強烈な音楽。シングル1枚を200バーツで購入した。
あとでちゃんと聞くとバリバリの80年代のタイのポップスだった。これもいい勉強。
次は数件西に進んでCathay records。
ここは広い店内にレコード現役時代の7インチの在庫が当時のまま大量に陳列されっぱなしなのが印象的だった。
エスニックな絵ヅラにクラクラする。でも中身は今から思うとたぶん退屈なルーク・クルン…
ホテルにバッテリーを忘れて視聴できないので何も買わない。
レコードに変わって80年代主役に躍り出たカセットテープも大量在庫!
カセットテープにはいいものが残っているのだろうか?タイ語読めないし全くわからん。というかタイ音楽ズブの素人なので手が出せない。
最後はもう数件西に行くとBroadway Record Store。
ここはジャケなしシングルレコードがガラスのショーケースの中に鎮座されていた。ほとんど黄色と赤のレーベルのものだった。店の片付けの最中らしくゆっくり観れる雰囲気はなかった。
バンコクの中華街のはずれのレコード屋街、多くのタイ音楽ディガーが訪れる場所だけあって良いレコードにはなかなか出会えないかもしれないが、独特なノスタルジックな雰囲気に浸れるだけでもオススメ。まさに「詣で」という言葉がピッタリの場所だった。
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