2017年6月30日金曜日

ニュルンベルク, Nuremberg/Kill-o-zap - music & more




ドイツのバイエルン地方、中世の街並みを残すめちゃくちゃフォトジェニックな街ニュルンベルク!ニュルンベルク城のお膝元に店を構えるのがこちらKill-o-zap - music & more。


店内は壁がグリーンのアクセントカラーに塗り替えられオシャレでちかっぱ爽やか〜。手作りっぽい什器もいい塩梅。


奥の部屋で店員さん作業中。同じ東アジア人の若者が入ってきてCDを吟味していた。セレクトは偏りなくオールジャンル。時間もないのでドイツ特産レコードを狙ってホリホリ!


この辺のコーナーから中心に7、8枚つかんで試聴させてもらった。見たこともないレコードばかりでワクワクする。


AG Neue Musik/Glasmusik、20EU。
ただならぬ雰囲気のジャケに惹かれて〜その1…タイトル通り多数のガラスを使ったドローン。なんかドイツっぽいアカデミックさがいいなと思い購入。涼しげ〜


Die Welttraumforscher/Lia、15EU。
ただならぬ雰囲気のジャケに惹かれて〜その2…お店の人にドイツのバンドなの?と聞くと、そうだというが、スイスの1人ユニット。一聴するとただの平凡シンセポップなのだが、よくよく聴くと見え隠れする変態性に気がつく。こりゃ只者ではないと思って購入。

2017年6月25日日曜日

プラハ, Praha/Knihkupectví a antikvariát Aurora




中央ヨーロッパ随一の古い町並みがそのまま残っている古都プラハ。名物トラムを飛び降りたどり着いたのは人気の古書店Knihkupectví a antikvariát Aurora。


店先のショーウィンドウ。古本、絵画、レコード。


中古レコードはとても広々とした店の一番奥で多分1500枚くらい。立地が良く値段も良心的で客足が多いため在庫の回転は早いんじゃないだろうか?
レジの隣で壁に貼られた万引犯の顔写真を眺めながら試聴。後ろに並ぶ地元ディガーとお互いのセレクションをチェック。
100円、200円、ジャンクレコード売場では大屋政子が異彩を放っていた!


Mirka Křivánková, Jiří Stivín & Co./Zrcadlení、330CZK。
毎度お馴染みJiří Stivín絡みの霊感みなぎる女性ボーカルアバンギャルドジャズ。極寒のプラハ巡りの思い出に!

2017年6月20日火曜日

ブルノ, Brno/VINYL records




チェコの地方都市ブルノ。1992年、チェコスロバキアがチェコとスロバキアに分かれる調印式が行われた街。モラヴィア出身であるヤナーチェク所縁の音楽の街でもある。
氷点下5℃の中足ばやにレコード屋を2件だけ巡った。そのうちのひとつがこちら元旦営業のVINYL records。クリスマス前後は休み年末年始は働くという、ヨーロッパの年越し感覚は日本人とかけ離れていることを実感。


家賃が安いのだろう、そのへんは東京と大違い。結構広々とした明るい店内にはオールジャンルのレコードが取り揃えられ、お客さんがひっきりなしにやってくる。
地下には行っていないがオーディオ関連の売り場のようだ。試聴コーナーはなさそうなのでご当地レコードをひとつまみ。


ORM, Kamelie/Tropic、80CZKくらい?
名前からしてチェコ版YMO?かと思いきやこちらはテクノポップというよりシンセサイザー多用したフュージョンよりな感じ。


Jablkoň/Devátá Vlna、200CZKくらい?
たまに東京でも見かけるけどアヴァンフォーク的なグループ。ブラチスラヴァで試聴したけど結構よかった割にコンディション問題でスルーしていたのでここで購入。

2017年6月19日月曜日

ブラチスラヴァ, Bratislava/Mjuzik LP bazár




ウィーンから高速バスで小1時間、スロバキアの首都のブラチスラヴァ。歩いて見所を全てまわれる程度のコンパクトな街だ。
年末だったこともありお店が営業していないことも多く収穫があったこちら、Mjuzik LP bazárをご紹介。ドナウ川沿いに広がるブラチスラヴァ城などがある中心部から少し離れた場所にある。


店の赤い小さな扉を開くと古本コーナーがある。


コンパクトな店内はとてもよく整理されていて店主の人柄が現れている。中央のエサ箱にはロック、ジャズ中心に中古、新品、ローカル盤、外国盤とバランスよくセレクトされている印象を受けた。この部屋の奥には安盤コーナーもあった。


ジャズと民族音楽からチェコスロバキア盤を何枚か抜き出し試聴させてもらった。


Jiří Stivín & Pierre Favre/Výlety、14EUくらい。
チェコの名物マルチプレイヤーとスイス人ドラマーによる共演盤。非常に重苦しい激アブストラクトな人声ドローンをつんざくようにふたりによる掛け合いが展開されていく。

2017年6月17日土曜日

ウィーン, Wien/Griller Records




ウィーン一(いち)マニアックな品揃えだったのがここ、Griller Records。
店主が「何探してるの?」と相談に乗ってくれて非常にナイスガイ!


ロックがメインで奥の狭いスペースにはジャズコーナー。天井が高く気持ちの良い店内、壁にはアバンギャルド絵画が飾られている。ヨーロッパのレコード屋はこういう独特の雰囲気の店があるから好き。


ロックコーナーは全く見れなかったが、壁レコを見てるといいもの、マニアックなものが揃っていそう。ポコラ本のポコラさんも常連かも?
値段は付いていないので、店主に聞くスタイル。だもんでお客は少なそうだ…長く営業してほしい。


バスの時間が迫っているのでジャズだけ見て、あとは店主に「オーストリア産のヘンテコ音楽を教えてくれ」とお任せしてセレクトしてもらったものをアレコレ試聴。


Spontan Music Trio/Rock'n'Roll、25EU。
ジャズトリオを装ったオーストリアの変態ズッコケインプログループ、試聴してたらジワジワと引き込まれるキモチイイ音にド・アバンギャルド・ネス!教えもらってよかった。教えてもらわなければ出会わなかった一枚。


Reinhard Flatischler/Schinoré、20EU。
後に韓国のSamulnoriとも共演盤を残しているウィーンのパーカンションプレイヤーの1作目。日本でいうとYas-Kazさんの同時期の作品に雰囲気が近いか、もう少し冷徹。人力エスノミニマルといった感じですごく気持ち良い。パーカンション?ジャケもいいので取り敢えず購入。

2017年6月8日木曜日

ウィーン, Wien/Moses Records




オーストラリア、芸術の都ウィーン。世界一住みやすい街にも輝いたことのある場所だけあって、音盤ライフにももってこいの街という印象!
数あるレコード屋の中でもここがオススメ、Moses Records。


店内は外からみた印象よりもかなり広く、奥にも部屋が続いている。抑えめの良心的プライスラインでガンガン新入荷があるようでお客で賑わっている。試聴機が2台ある。


奥の部屋には安盤コーナーがたくさんあった。世界中で言えることだけれど、ウィーンと言えどもやはり英語圏のレコードが人気でたくさん置かれている。


入り口付近ではくつろげるコーナーなんかもあり、たまたま可愛い犬がいっぱい遊びに来ていてすごい賑やかだった。


Sinus/Julian Dream、20EU。
せっかくなのでご当地ものを査収。フルート入りアンビエントなフュージョン?

2017年6月4日日曜日

ブタペスト, Budapest/Laci Bácsi Lemezboltja




ブタペスト随一の繁盛店がここLaci Bácsi Lemezboltja。通りの斜め向かいには小町といううどん屋があり、とても寒いブタペストの冬にはカレーうどんがオススメ!
店内は間口いっぱいにロックからクラシックまであらゆるジャンルのレコードが並べられておりお客が常に絶えない様子。価格も他国に比べたら良心的なハンガリーだけどここもそう。どんどんレコードが積み上がっていく。ハンガリー人にナイスセレクションと褒められてついつい買いまくる。


Róbert Mandel/East European Hurdy-Gurdy Music、1,600FT。
ハーディ・ガーディを抱きかかえるジャケに惹かれて。酔っ払いながら聴くハンガリー、マジャール民俗音楽は瞑想音楽の性能も発揮することを発見。セバスチャン・マルタも参加。


Vízöntő Együttes/Living Hungarian Folk Music 3、2,000FT。
Vízöntőの初期盤。後のレコードに比べたらまだ素朴な印象。


Sebestyén Márta, Szörényi Levente/Jeles Napok : Karácsonyi Magyar Népdalok、400FT。
セバスチャン・マルタの棚アルバムその1。Vízöntőなどご当地ミュージシャンや周辺諸国からも手練れが参加。かなりヒットしたアルバムみたいでバカスカでてくる。

2017年6月1日木曜日

ブタペスト, Budapest/Rock's




中央ヨーロッパ、ハンガリーの首都ブタペスト。レコード屋がかなりの数あるけど、気張ったレア盤屋とかはなさそうでどこも気軽に入れる。
一番最初に入ったのがここRock。国立博物館からほど近く。


店内は半地下になっている。オールジャンル店。足元には安いジャンク盤コーナーもあり。中古だけでなく名盤の再発もののレコードも取り扱っていた。


海外に来たらやはり地場のレコードがお手頃で手に入ると嬉しい。ハンガリーはそんな国のひとつ。旧共産圏の国ではレコードごとのプレス数があまり差がないのか、目当てのものも割とすぐに見つかりやすい。


Károly Cserepes/Kivándorlás (Emigration)、2,500FTくらい。
ハンガリーの特殊フォークバンドVízöntőのメンバーのソロ。悠久の時をはるかかなたから響いてくるようなMárta Sebestyénの歌声もフューチャー!今時のモードの電子音響使いからヒップ・ホップまで。


Makám & Kolinda/Szélcsend Után、2,000FTくらい。
こちらはハンガリーのフォークバンド同士での共作。音響的な測面でみると80年代特有のとてもウェットな感覚を持った作品。この辺はコツコツ全部聴いてみたい。