2019年3月30日土曜日

ヘルシンキ, Helsinki/Redhill Records

フィンランド、ヘルシンキのFive cornersは実際に行って数えてみると六叉路だった。この交差点周辺にはレコードショップが5軒ある。そのうちの1軒がこのRedhill Records。平日の薄暗い昼下がり、店に入ると誰もいない。暫くすると奥の部屋から若い店主が登場。さっそくレコードをサクサク!

壁に輝くAnanda Shankarのレコード。インド盤コーナーがあり、なぜこんなにボリウッド持っているの?と質問すると、好きで2回ほど買い付け旅行に行ったんだそう。ムンバイでは懐かしいHaji Ebrahim おじさんのお店にも行ったそうだが、ディスカウント交渉には成功しなかったようだ。小さな優越感を感じた。
https://travelguideforloversofrecordstores.blogspot.com/2017/03/mumbaihaji-ebrahim.html

引き出しの中には大量のカセットテープ。ソウル/ファンク系が強いお店。Suomiコーナーを中心に見てみるが、やはりフィンランドものは困難だ。探している7インチを血眼になって一緒に探してくれたが見つからず。ありがとう!

ソビエトコーナーをチラ見していると、店主は親切にソビエトの良いレコードをいろいろと教えてくれた。必死にインプット。店主が数年前訪れたラトビアのリガのマーケット。そこにもレコードが売られていたという情報もゲット。1枚購入するとおまけでもう1枚プレゼントしてくれた。

Iskra/Fantasies、12EU。
シロフォンなどのフォークロア楽器を多用したスウェーデンの変態音楽集団。こりゃあいい!

2019年3月20日水曜日

ストックホルム, Stockholm/Nostalgipalatset


ストックホルムの街はずれ、人気の少ない住宅街ヴァーサスタンにあるレコードショップNostalgipalatset。周辺にも何軒かレコードショップが点在していて、前の店で一緒になったキザなフランスからのディガーとほぼ同着。

この辺は家賃が安いのか店が超絶デカイ!量が半端ないうえに閉店まで40分、超高速でレコードをペラペラとめくる。スウェーデンものの列だけで何列あるんだ!とツッコミたい気分。指が攣りそう。フランスディガーも諦めモードで手前のほうだけをパラパラしている。2枚購入。

Johan Hedrén/Kretslopp (Cycle)、200SEK。
現代音楽ともアンビエントミュージックとも形容しがたい前衛的音楽。アートワークも素敵なレコード。

2019年3月10日日曜日

プラハ, Praha/CD Bazar Krakovská


プラハのレコードショップCD Bazar Krakovská。以前はちょっとさみしい場所にあって、細長い店には階段にまで商品がギチギチに詰め込まれていた印象に残る店だった。今回訪ねてみるともぬけの殻。窓には移転先を報せる張り紙が。

移転先へ行ってみると、そこはカレル橋を渡ってプラハ城へ向かう観光客でゴッタ返す旧市街の一角。商売的には観光客ディガーを一網打尽できる黄金ルート上だ。いいところに移転したなと思いつつ2階へ。

天井が高く広々とした店内。店のおじさんとおじいさんに挨拶。奥には違うレコードショップMaximum Undergroundがある。合体系だ。お客の入りも上々。CDがいっぱいあるのが凄く良い。

未だに美味しい音楽が埋もれている墓場、CDを何枚かおじいさんに探してもらう。値段とコンディションが折り合わず断念。この店はチェコの音楽のディストリビュートもちょこちょこやっているそうだ。

レコードもチェコとジャズコーナーだけ掘ってみる。ほんのりとチェコものが高騰しているのを実感。店によってばらつくけど。悩みまくったが、滞在最終日に財布のチェコクローネを全て叩いて1枚購入。

Adelhard Roidinger/Schattseite、600CSK。
数年後にコンピュータと格闘して作品を発表するオーストリア人ベーシスト。かつてECMにこんなに注ぎ込んだ記憶はない。なんだかいいスリーブ写真。