2019年2月24日日曜日

Jiří Stivínにサインをねだる

チェコのプラハ。風邪のひき始めで調子は悪い。唐辛子を注入するために訪れた行きつけのベトナムレストランからの帰り道、老舗ジャズ・クラブREDUTAの前でこんなポスターを見つけてしまった!どこかで見覚えのある帽子姿。伝説の?チェコのフルート奏者、76歳Jiří Stivínのコンサート。開演まであと3時間。
暫し考えチケット売り場へ突入するとあっさりチケットをゲット!そういえばこの間レコード買ったっけと思い出し、サインを貰おうと思いついた。近くでサインペンを買おうとTigerというヨーロッパ版100円ショップ(値段は100円ではないが安い)へ。ゴールドとシルバーのサインペンセットを高いなと思いつつ500円程で購入。

準備を整え、会場REDUTAに到着するとクロークカウンターで目の前にJiří Stivín、76歳が出現。早速突撃し挨拶をして握手、サインを貰う。クロークのおじさんが備え付けのサインペン貸してくれた。さっきの500円が吹っ飛んだ!
ほどなくしてもう一人の主役ピアニストGabriel Jonáš、70歳も出現。すかさず挨拶をしサインを貰う。実はふたりとも誕生日が一緒で、なんとこの日が誕生日!

77年の初ソロ作、Gabriel Jonášも参加した「Zvěrokruh」にサイン。サインを人生で初めて貰った。ちなみに同じレコードがクローク前で売られていた。
その後バーでドリンクのオーダー待ちで並んでいると、前に主役ふたりが割り込んで注文開始。しげしげとふたりの後ろ姿を眺めていると、やはり背中の曲がったお爺さん。

演奏スタート!テレビクルーが撮影に来ていて、騒がしく少し邪魔。でも風邪を忘れて演奏を楽しんだ。
椅子に座って酒を呑みながら、休みやすみ演奏するJiří Stivín。しかし腕前は衰えを全く感じさせない。いろんな笛を取り替えながら演奏。ドラムスはJiří Stivínの息子。終演後クロークのおじさんに教えてもらったのは、娘さんも女優をやっていて芸能一家のようだ。

あっという間の2時間だった。しかし翌日、風邪は本格的になり始め、昼間はほとんど寝むることに。

2019年2月14日木曜日

ブタペスト, Budapest/Lemezkucko

大好きな街ブタペスト、しかし雨がひどくて寒い。朝温泉に入り、Rock’sの同じ通りのすぐそばの小さなタイ料理屋で唐辛子を身体に大量摂取して駆け足でレコードショップ行脚。

残念なことにジャズ好きな感じのオヤジやっていた隠れ家サロン的な店(Newport Records)がなくなっていたが、新しい店(Kalóz Records)もオープンしていた。その他守備範囲内では特に変わっていないみたい。守備範囲外ではDepeche Modeしか置かない店があるのだが、開いていなかった。

そして初めて来たのがこのLemezkucko。老舗みたいだ。人通りの多い大きい道に面した広い店内にはお客さんがいっぱい来店している。店員さんたちも対応に追われている。

レコードコーナー。結構高速で店を見たのでハンガリー、ジャズ、フォークコーナーのみをチェック。レコードがぱっつんぱっつんに詰まっている。棚の作りがめくったレコードを自ら抑えないといけない形式。なので雪崩れが起きて時間を浪費する。珍しくクレジットカードが可能。

Janusz Muniak Quintet/Question Mark、1990HUF。
ポリッシュ・ジャズ。直感で手に取り試聴。なかなか内容が良かったのでゲット!

2019年2月4日月曜日

ヘルシンキ, Helsinki/Black and White Records

フィンランドの首都、ヘルシンキにはポツポツとレコードショップが散らばっている。基本的にはどの店もフィンランド国産ものは高め、あるいはクソ高めの値段設定。基本的に英米音楽が中心のマーケットだ。

その中でも質、量、お値段ともにバランスがよかったのがココ、Black and White Records。メトロのハカニエミ駅近く。薄暗い北欧の空の光を補う照明。

カウンター裏に大量のバックストックと豚!

CDコーナー。スピーカーの上に犬!壁からはトナカイ!!

奥にはかなり広いレコードコーナー。レア盤こそ少ないものの国産ものは充実。その他はたいして見ていないが期待できないかもしれない。

大量の壁レコたち。フィンランドものを1枚だけ購入。「ディスカウント?」とオヤジに聞くと、もっといっぱい買ったらな、と言われた。


Aillohaś/Sami Eatnan Duoddariid、30EU。
ヨイク復興の先導者として、のちに94年のリレハンメル五輪の開会式でのパフォーマンスで知られるサーミ人アーティスト、詩人、AillohaśことNils-Aslak Valkeapääの78年作。控えめなARP使いがいい塩梅。抑圧からゆっくりと解放されていくような芳醇なフォークロア。