2022年3月31日木曜日

リガ, Riga/FOTO-56

   [ WAX made in the USSR / first round vol.8 ]

Riga Record Digのオーナーと別れVINYLLAを後にして何件かレコード屋をちょこちょこと覗きながら宿の方へ戻ってきました。そして最後にたどり着いたのがリガで一番の魔窟であるこのFOTO-56。店名のとおりカメラ関係のお店であったろう店内が大量のレコードに埋め尽くされている本末転倒系の立派なレコード屋さん。

ジャンル分けがされているような、されていないようなラフな陳列。ソビエト時代のレコードは床置き状態!こういう雑然とした状態でレコードが大量に置かれているとワクワクしますね。早く宿に帰り睡眠を取りたいけどもうひと掘りします。

レコードの山の中にちょこっとあるカメラ用品。床に置いてあるソビエトものから気になるものをバンバン抜きだし試聴しまくります。この日は数枚購入し帰宿。体力の限界です。

翌々日再び来店し挨拶代わりに店主にりんごを渡すとお返しにバナナをくれました。そして前回の続きを見ていきます。ウクライナのグループでなかなかユニークなものを新発見したりも。

昼休憩を挟みつつ大量に見て聴くも中々よい曲の入ったレコードは見つからず。いいものといえば、そうあの人、ラトビア音楽界のゴッドファーザーRaimonds Paulsが絡んだ関係先ばかりだと実感。
ということでその関係先のレコードを中心に14枚くらい店主とのディスカウント交渉を経て購入。

Eolika/Rīgas Sapņi、10EU。
ラトビアの80年代中心に活躍したポップ・ディスコアンサンブル。邦題は「リガの夢」。Raimonds Paulsの曲も取り上げいい感じのポップさ。

Mirada Zīvere/Viena Diena Manā Mūžā、7EU。
Raimonds Paulsが創始者のグループModoのボーカリストのソロアルバム。演奏もModo。A面をRaimonds Pauls、B面をModoでのPaulsの後任であるZigmars Liepinsが手がけている。キラー曲満載。ごく一部しか聴いていないわけだけども、ラトビアのポップミュージック屈指の作品にちがいない。

Raimonds Pauls/Naktsputni、3EU。
Raimonds Paulsの78年の自身名義のアルバム。演奏はModo、ヴォーカル陣もMirada ZīvereらModoから、ジャケットデザインが秀逸ときて、もうすべてがここに揃った完璧なレコード。

つづく