2016年10月20日木曜日

深圳, Shenzhen/旧天堂書店







電気街で打ちのめされた重い体を引きずり地下鉄を駆使し旧天堂書店へ。
ここは独立系書店として注目されているようでレコードセクションがある。
昔のアール・ヴィヴァンみたいな雰囲気の店なんだろか?





本売り場の奥にあった、レコード!





思っていたよりたくさんある。足元にも溢れていた。
大体2千枚ってところだろうか。





雰囲気が良い。
観光地化していて若い客が次々に入ってきてレコード棚を冷やかし、写真を撮って帰っていく。





中国でECM仕切りを見るとは…
音楽愛に満ち溢れた店だ。電気街のように客が求めているものではなく、自分たちが自信を持って客に勧めたい音楽を売っている。
こういった店は継続性が心配だが本屋と併設されたカフェバーで採算バランスが取られているようだ。





エッヂの効いた品揃え。民族音楽コーナーにはオコラ盤もたくさん揃えていた。
値段は100から300元の間くらい。日本と同じかやや高い。香港から簡単に日帰りで行けるので、香港旅行のついでに訪れる価値はある。





カセットも。
香港でも確認出来たけど、今80s広東語ポップスが来ているようで、優先して揃えられている。
和物ブームならぬ広物ブームである。読み方は「コウブツブーム」にしよう。





500本以上。ジェロなんかの演歌も紛れている。この写真の見切れた左側にも延々とテープがある。
ウィグルとかキルギスだろうか西域のほうのムスリムのテープまである。
こんなの初めて見た!ワールドミュージックの領域からはみ出しているのではないだろうか?世界の音楽、奥深し。
でもそもそも音楽なのかもよくわからない。コーランのテープだったりして。
いや待てよ、ニューディスカバリーのキラーシンセコーラングルーブかもしれない。今度行ったら買い占めよう!





貧乏人にはレコードの価格設定は辛いのでカセットテープの山から20元で
Wack Wack Rhythm Band/Live At Yoyogi Park
をシールドで購入。テープオンリー音源?

深圳, Shenzhen/華強北路電気街のレコード屋事情




やってきました広東省深圳市。歴史が浅いためか圧倒的にモダンな大都市。
その深圳の電気街である華強北路(華は正しくは化に十)へレコードを探しに行ってみた。


この電気街は半端ない規模、物量。後で調べたら世界一とか…
郷に入っては郷に従え、ということで中国語で検索による事前のリサーチ。
10年前くらいの、しかも中国国内の情報しか出てこない。
でも確かに10年前この電気街にはレコード屋があり、レコードが売られていたのだ。しかもかなりの店があったようだ。
約10年前の中国(恐らく広東省一帯)ではレコードブームなるものが起きていて、局所的に盛り上がっていたらしい。香港からの影響もあったと推測できる。


この電気街の何処かに今もレコードが売られているのだろうか。


カメラ修理工房。


電気に関連するものなら何でもある。


事前リサーチではこの万商電気城に昔レコード屋が入居していたらしい。
今もレコード売ってるのか⁉︎突撃リポート。


2階へ。ん?初めてこの電気街へ来て音楽ソフトを扱うショップを発見。
あーでもCD屋か残念。と思ってレコード無いのかと店主に質問。
すると店主が上を指差す。その先にはテレサテン(1000元!)が!杭州以来久々にレコードを見た。

ダンボール箱にまだレコードを隠し持っていたのでひととおり見せてもらう。
日米英のゴミ箱から拾ってきたようなレコードが多い。
ポーランド盤で気になるものがあったので自前のターンテーブルで視聴。
ジャケからしてカッコいいキラーポーリッシュジャズロックプログレだ!
と妄想するもつまらない大衆ロックバンドで却下。何も買わず退散。

この店にモバイルバッテリーを忘れてしまった…
店主的には、結果的に
何も買わない視聴をせがむ面倒くさい客がバッテリーをくれた
というオチに。


3階へ上がるとオーディオショップだらけ、レコード屋も兼ねている店が多く、
山本剛/ミスティ、2200元。誰が買えるのか…
なんとなく知っていたが東南アジアでのTBM人気、プレミア化。ここで初めて体感する。想像をはるかに超えた額で開いた口がふさがらない。
アジアでレコードが安く買えるなんてもはや遠い昔の話なのだろうか。


ここは常時閉まっていたが音楽ソフト専門店のようだ。


ここは勝手にレコードを見だすとおばさんに怒られた。
香港歌謡とクラシックばかり。テレサ非売品。


アジアの歌姫。高嶺の花。


どの店もクラシック中心でその他にジャズや香港から買ってきた広東ポップスをカバーするという品揃えだった。


香港のレコードは香港で買えばいいし、どこの店の品揃えも興味が湧かないので値段も聞く気になれない。
品揃えがオーディオマニアありきなので楽しくない。
松田聖子は100元で購入できます!

深圳では今もレコードが大切に売られているののだった。
それが確認出来ただけでも収穫だった。

2016年10月1日土曜日

1時間しかないけど福建省の大都市福州でレコードは買えるのか?




杭州での釣果に気を良くした勢いで、福建省の省都福州でレコード探しをすることに。
これだけの大都市なので必ずオーディオマニアがいるはず。
そしてひっそりとレコードが売られているかもしれない。

電車移動の時間が迫っているので捜索時間は1時間のみ。
オートリキシャをかっ飛ばし百度マップで目を付けておいた電脳城へ乗りつける。



大利嘉城電脳城電器城。
手札とパソコン中心。地下にピュアオーディオ屋一件あるもレコードなし。



地下に食堂もあって魚飯が美味そう。しかし食べてる時間なぞこれっぽっちもない。



5分くらい歩いたところに天車電子城。
こちらは電線とかパーツ系が多いか。
スピーカーがたくさん売られているが、カラオケKTB用。レコードなし。

1時間じゃさすがに見つけられないか…
誰かが意志を引き継いで福州でレコード屋を発見してくれる事を期待して、これにてレコード捜索福州編終了。