2022年11月30日水曜日

ヴィリニュス, Vilnius/Thelonious

[ WAX made in the USSR / first round vol.10 ]

旧市街を彷徨っていると日も暮れてしまい、雨まで降り出してすっかり真っ暗に。続いて辿り着いたのは小さな扉を開けた瞬間に階段が現れるレコード店のThelonious。知らない人が扉を開けたらびっくりしてオットっとするに違いない。

急な階段を恐る恐る降りて地下へと吸い込まれてゆきます。上の垂れ下がっている壁に頭をぶつけないように注意が必要!

レンガ造りの店に入るとそこはオーディオのショールーム。何も知らずにやって来たけども、どうやらジャズが得意のレコード店のようです。ジャズとオーディオ。 世界共通のマッチング。しかしこのレンガの空間、音響的にはどうなのだろうか?

店のおじさん二人によると、 日本の阿部薫とかのフリー系の音源を、クレジットを見るとユニオンとかを通して? ライセンスして自前のレーベルから販売しているそうです。立派なカタログが揃っています。

奥にはセロニアス・モンクが鎮座する中古のレコードコーナーがあるので、ソビエトのジャズコーナーを拝見。すると前から欲しかったリトアニアのジャズのアルバムが出てきました。以前同じアルバムをリトアニアの店でネット注文しましたが、盤に問題があるとのことで問答無用でキャンセルされた経験がありました。ヤッタネ、と喜びながら検盤すると物凄い塩ビ焼けが!とことんついていません。

Инструментальный Ансамбль Под руководством Д. Голощекина、 13EU。
代わりにロシアのレニングラードのジャズコンボのアルバムを発見。ジャケットのミニスカートの美女に惹かれて試聴させてもらうと幾分古めかしくもいい演奏、いい感じのギターに酔いしれたので購入。

Skirmanto Sasnausko Džiazo Kvartetas/Giesmés Vaikams、 10EU。 
塩ビ焼けで諦めたアルバムは三度目の正直か、このあとすぐ訪れた工芸品や現地の現行の音楽に強い店Ragainéですぐ発見!

 後で気になって注文履歴を探して店名を見てみると、あの塩ビ焼けの個体はなんのこっちゃない以前キャンセルされたレコ ードそのものでした。あんなに焼けた盤が送られてこなくてよかった。キャンセルしてくれてありがとう!

つづく