2018年8月7日火曜日

続・レコードを買えないという幸せ




はい、出ましたね?
あの「レコードが買えないという幸せ」の続編が!シリーズ化は既定路線だったのでしょうか?
ん?先月はレコード買わなかったのかって?愚問ですね。

今回は南アジアの国、ネパールでのお話。今回はやや閲覧注意!!特にお食事中のあなた!ながらスマホは控えめに。
さてネパールでは、はなっからレコード探す気なんてありませんでしたが、しかし辛さの中にも嬉しいお店との出会いも。そして死にかけます。

ネパールの玄関口カトマンズに向かう飛行機の機内。グングン体調が急降下。空港からツーリストエリアの宿へ向かうタクシーの中では横にならないととても怠く辛い状態に。明らかに風邪のひき始めのような感覚。宿に到着すると気絶するようにすぐ寝ました。

しばらくすると下痢を併発。給食のおばさんすみません。それは学校給食のあのサラサラのカレーライスのようでした。水分多めのやつですね。不思議とお腹自体に痛みはないのが怖い。旅人の間では通称「カトマンズ下痢」として畏れられているとか…いないとか。前日食べた韓国料理が原因かも?

水とリンゴとお腹にマイルドな料理、そしてあっという間に消費されるトイレットペーパーを求めて近所の売店やレストランと宿の間を往復。あとはずっと寝るかトイレに立てこもること2日間。


このままではいかん、ネパールまで来てただ寝グソを垂れに来ただけじゃないか。

幸い体の怠さが抜けてきたので、3日目にしてようやくカトマンズの街歩きを開始。ただしカトマンズ下痢は続行中なので遠出はできない。いざとなったら宿にきびすを返すことになる。PC筋を引き締めて!

カトマンズの街は地震から1年以上経っていたが、その爪跡があちこちにまだまだ残っていた。しかし不幸に屈しない人々の強さを垣間見たような気も。


翌日下痢もだいぶマシになり、ようやくカトマンズを離れようと決心。ヒマラヤの景色を拝むため、カトマンズからわずか35キロ、手軽に行けるというナガルコットという村へバスを乗り継いで向かうことにした。

途中バクタプルという街の入り口でバス降り観光。街を歩いて通り抜けた先の出口から次のナガルコット行きのバスに乗り継ぐ。バクタプルは京都的な場所だろうか。何気ない感じでシレッと入ろうとすると検問で15ドルのチケットを買わされた。


ふらふらしていると街のトウマディー広場に出た。説法かなんかだろうか?ちょうどイベントが終わったタイミングのようで、大量のパイプ椅子を男たちがトラックの荷台に積み込んでいた。


そんなトウマディー広場に面してCD屋を発見!店先で天日干しされたCDが目印。
広場に南西から接続する道でたまたまこの広場にアクセスしたのだが、その道を通ってなければ発見できなかったかもしれない。五重塔みたいな寺院に向かって左斜め後ろの方角にある。


店の中に入ってみると天井は低いけどCDがぎっしり。世界屈指の天井低い系レコード屋?キオスクみたいなサイズ感の店。品揃えはネパールものかインドものがほとんどだった。


カウンターの足元に年季の入ったカセットも陳列されていた。適当に抜き出し店のオヤジと共に吟味した。ほとんど90年代のものの売れ残りみたい。


「カセットは大抵埃まみれ」アジア掘りあるある。
オヤジが選んだカセットテープを布巾で磨いてくれた。その姿はまるでグラスを磨くバーのマスター。なかなか渋い絵。画面からマスターの人の良さが滲み出ていますね。


「これを聴きながらヒマラヤでヨガか瞑想すると最高だよ」とマスター。

まさにそういう目的のために作られた音楽なのだろう。昔から無数に訪れる外国人ヒマラヤ観光客をターゲットととして。古典的な楽器を使ったりしているがニューエイジミュージックのエッセンスがそこかしこに。



そして遅い昼食を食べてからバクタプルを引き上げ、ナガルコット行きの激混みバスへ乗り込む。夕方だからか定員の軽く3倍は客が載っていると思われます。ここは朝の山手線でしょうか?なんとか何かの穀物の俵の上に座席を確保。

途中赤ん坊をバケツリレー的な感じで降ろすのを手伝ったりしながらクネクネのいろは坂的な山道を登っていった。カトマンズ盆地の標高から恐らく900mほど登る。ハンドル操作を誤ると穀物俵とともに谷底に真っ逆さまです!


バスがナガルコットの入り口に到着し予約した宿に30分くらい徒歩で向かった。ようやく宿に着くとレセプションのおにーさんが「ちょうどサンセットだよ」と教えてくれた。沈みゆく神秘的な太陽を拝みながら、カトマンズ下痢に耐え回復してよかったなぁとシミジミ。そしてレコードなんか掘れなくても生きてるだけで儲けもんだなぁ〜と。カセットテープ買えたし。

そんなこんなで、「レコードを買えないという幸せ」を享受したネパール、ナガルコットへの旅だった。

すみません。ついまた書いてしまいましたね!



この翌日尾根沿いにあるコース(誰も同士を見かけず)を下りトレッキングをしながらバクタプルへ戻り、その後バスでカトマンズへ戻った。

そして長い長いヒマラヤトレッキングから帰ってきた日本人かのように、快気祝いに日本料理屋へ。ネパール最終日、塾考の末、親子丼を注文。それはそれは美味しくたいらげたのです。美味い!和食世界一!!流石、大都会カトマンズ、期待を裏切りません…半端ねぇってオヤコドン!



はい、本当の恐怖はその親子丼に潜んでいたのです。

翌日飛行機の中で第二次カトマンズ下痢が勃発。回数にして10回以上、フライトの1/3くらいトイレにこもっていたでしょうか?トイレに爆弾を仕掛けに行ってると勘違いされたかもしれません。運悪く窓側の席だったので隣のおにーさんを跨いでトイレに行くのが忍びない。

よくよく思い出してみると犯人は親子丼の半熟卵。生<半熟<完熟となりますが、あれは限りなく生寄りの半熟。なんの疑問ももつ間もなくパクリ。目の前にある食物は躊躇なく食べてしまうタイプが仇に。

その後、5日間ほど人生最悪の下痢の日々を過ごしたのでした。口に入れては、30分後にカレーを通り越して麦茶が出てくる毎日。大麦農家のみなさんごめんなさい。そしてやはり不思議とお腹は痛くないという恐怖。本当にこのまま死んじゃうんじゃないかと。

みなさんも旅先での食べ物には気をつけましょう!特に生ものは。



え?だから結局先月はレコード買わなかったのかって?グモンですね。
買わないと宣言したはずが、そりゃあ買ってしまいますよね。安レコが出現するとついつい。いつも以上に豊作♡
レコード達よ、なぜそこで出現する?

2018年夏「買わ(え)ない幸せ」を享受します。
夏はまだ残っているので今月こそは!

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