広州の盛賢大沙頭旧貨市場で撃沈したが、約10年前の情報だけど中山六路沿いと付近にも二手市場がいくつかありレコード屋がたくさんあったという情報がある。
なにぶん情報が古いので後回しにしていた。気持ちを切り替えて行ってみることにした。
10年前の情報を頼りに1ヶ所づつ回ってみるも、レコード屋の形跡さえも見つけられない。最後の可能性を信じ上の写真の青い建物、新陶街電気電子城という市場に到着するも、かなり前だろうか、閉鎖され廃墟になってる。
しかし建物の手前には路地があり、まだ電気街が取り残されているのが見てとれた。二手市場があった頃には一体となって賑わったのだろうか。
レコードのかすかな匂いを嗅ぎわけ、路地を入って行った。
ひとつづつ店をチェックしていくと、ズタボロレコード発見。
やはりこの一帯、往時にはレコードを扱う店がたくさんあったに違いない。名残をやっと発見した。
しかしこの時点ですでに日が沈み夜になってた。みんな店じまいをしだしている。
もう諦めるかと思った途端、一本の小路が目に入ってきた。禍々しく異様なオーラを発している。体が自然に小路に吸い込まれた。
どーん、あった!レコード屋が!埼英影音越秀店。
おばちゃんが片言の「イングリッス」で接客してくれる。
おばちゃんどーやら日本の演歌や歌謡曲が大好きらしく、その線のレコードが結構ある。広州では初めて日本の音楽のレコードを見た。洋楽、ジャズ、香港経由の邦楽や他は広物も豊富に品揃え。
演歌は欲しくないので、レコード墓場から演歌だと勘違いして拾ってきたと思しきレコードを救出。
Various/琉球フェスティバル'74、120元。
副題の通り風と水のリズムを感じられる極上のライブ。
最初150元だったが100元にしてくれとねだるも、おばちゃんは決して折れなかった。
店内を見回しているとこんなものを発見。どう見てももう1店舗あるよと書いてある。上の海珠店の付近にはちょっと前にネット検索で1件だけレコード屋を発見していたが情報をどっから拾ったのか失念していた。再度調べても詳細が分からない。しかしこの広告のおかげで点と線が繋がった。
翌日住所の場所、佳東音响城に行ってみることに。地下鉄の駅からは結構歩かないといけない。
ある!レコード屋が!今の渋谷よりある!
昨日のおばちゃんの姉妹店発見。埼韻影音海珠店。
おじさんガラス越しにCDの隙間からこちらをにらんでいる。
と思ったらパソコンでマージャンゲームに熱中している。
写真に撮らなかったけど購入、The Sahib Shihab Quintet/Seeds、110元。
極上のラテンジャズダンサー。見慣れたドイツ盤と違ってジャケが二色刷なのでブートかと思うも当時のUK盤。こんなレコードがひょいと紛れているとは中国のレコード屋は恐ろしい。おばちゃんと違って何も言わないのに10元割引いてくれた。
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