スリンの町はもうすぐ象の祭りが開かれる。祭りの前なのに普通に象が路上を歩いていて落し物をしていく姿には驚かされます。スリンに到着した前夜、犬に足を噛まれました。遂にタイで恐れていた事態が…念のため病院でワクチン接種。
病人だからといって無益に過ごすのもなんだかな、ということで、いつもと違い足を使わず携帯でサクサクっと検索… すると、ある驚きの画像が!驚きでアゴが外れかかったまま宿の番人のオバさんに確認し、とりあえず現場に急行します。
現場に到着!大きな吹きさらしの倉庫的な場所です。これは、空っぽのレコード棚… そう、これはご存知ラジオ局の什器ですね。中身はいずこに〜?!
現場周辺の空気感から察するに、隣で局の建物の建て替え中。中身を探しに今現在の局を探さねばなりません。とりあえずここの裏の方にあるかも〜、という安直な考えのもと上の写真に写っている真ん中の通路をくぐって裏に出てみます。
すると、そこは大きな空き地になっていて、空き地を取り囲むように家が何件も建っていました。なんだこの場所は?住人のおばさんに聞いてみます。ラジオ局どこですか?
そしておばさんに地図を描いてもらいラジオ局へレッツゴー!果たしてこの地図で本当に辿り着けるのか?自問自答しながら先ほどの通路を引き返し道へ出ようと思います。通路を通り抜ける際、ふと、こんな光景が右側に…
シングルレコード……… だけが打ち捨てられている……… 目の前に山があぁぁh(遠い目)
ブログのタイトルに掲げる目標「ひと山」どころか「よん山」くらありますよ。裏に出るときは、方向的にこの棚を背にして歩いていたから全然気がつかないで素通りしていたのです。
内容はともかく、不思議なことに気がつくとちゃんとラジオ局へ辿り着いていました。おばさんの地図から想像していた距離のゆうに50倍は離れていたでしょうか。録音が終わるまで人懐っこくアグレッシブなスタッフのお子と戯れて待ちます。
そしていよいよこの旅のクライマックスが!!!
ボス:「え? 小さいレコード?ああ〜あの古いゴミゴミしたアレね。小さいやつは要らないから、今すぐ、とにかく、全部持っていってよ」
酔狂:「マッ、マジっすか!?いただきまーすwwwwwww!」
と、なるはずもなく。しかしほんの少しお土産を恵んでいただけることに。ありがたや!でもやっぱりいらないんだと思う。
レコードの山の前に戻りセレクトを開始。レーベルから見てなかなか偏りのある内容だった。そしてレコードのレーベル同士が経年劣化した紙スリーブで一体化していて、そっと引き剥がすのに苦労。夜になり蚊にされながらも、小指の先の厚み程もない量をひとつまみ。
บานเย็น ศรีวงษา/ ลำเพลินแม่หม้ายกล่อมลูก
赤ちゃんの鳴き声が印象的なバーンイェン・シーウォンサーのラム・プルーン。この年はシーウォンサーが比較的よく掘れた気も。例の捨ててしまったレコードも出てきたが針飛び盤だった。いつかまともに聴ける盤を入手したい。
บานเย็น รากแก่น/ลำเพสินระดับโลก
ガチャガチャとした不思議なアレンジ上で華麗にラムするラーケン。クライマックス前に終わってしまうような印象も。男性歌手の裏面が良かった。
อังคนางค์ คุณไชย/ลำเพลินพัฒนา
アンカナーンさんの最初期の曲でしょうか?ファーストアルバムに収録されている。このころ10代半ばとは到底信じがたいエネルギーを放っている。
つづく
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