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2025年11月24日月曜日

WAX made in the USSR / first round 終了

 [ WAX made in the USSR / first round vol.13 ]

Vinilo Oazėを訪問後、バスでカウナスの中心部に戻ってきました。冬のヨーロッパではもう真っ暗な時間で人もまばらでとっても寂しい雰囲気。

カウナスのもう一軒のレコードショップImuzika, Parduotuve, Milvidを訪門(今はもう閉業したよう)。ダンス系の12インチ中心。買うものもなさそうなので、小難しい性格のアルバイトの学生と少しコミュニケーション。レコードのことなどは全く興味がないようだが、何やら小難しいパズルを解いていました。

店を後にして夜行バスでワルシャワに向かうため、バスターミナルへ向かって歩いていると、なんだか急に「だし欠乏症」を発症しうどんを食べたくなりました。地図を検索すると目と鼻の先に日本食レストランがあるという奇跡。すぐさま店に駆け込みました。

というわけで、これにてバルト三国旅の話、WAX made in the USSRのファースト・ラウンドは終了。足掛け5年もかけて書いてきましたが、実際の旅からもう7周年!Covid 19やロシアのウクライナ侵攻をキッカケになんだか遠い世界になってしまった気もします。けれどもたまに聴くソビエト時代のレコードが旅の記憶を鮮明に思い出させてくれるのもまた確かです。果たしてセカンド・ラウンドはあるのか否か?


おしまい

2023年9月6日水曜日

カウナス, Kaunas/Vinilo Oazė

[ WAX made in the USSR / first round vol.12 ]

次にやって来たのはカウナスの中心部から東郊外に離れて位置するレコード店Vinilo Oazė。中心部から路線バスで1.3ユーロほど。まず入店してびっくりしたのはレコードの量!間違いなくバルト三国屈指の陳列量。広い店内いっぱいに細かくよく整理されている感じで、お客さんがレコードを見やすい。

この夜の深夜バスでいよいよバルトを脱出しワルシャワへ向かう予定なので、のんびりはしてられなく、欧米のレコードが多い中、ご当地音楽のコーナーがちゃんとあるので、いつも通りそこを優先的に見ます。

途中別のコーナーにメロディア社製のフォークロア音楽のレコードの束を発見。メロディアはソビエト連邦以外に、社会主義圏を中心に北ベトナム、モンゴルなど世界各地の音楽をプレスしていましたが、アフリカ大陸にも進出して、こんなものまでつくっていたのね!と驚きます。非常に魅力的なグラフィックを眺めてエサ箱に戻します。

Սերգեյ Սիմոնյան/Հայկական Մեղեդիներ、15EU
フォークロアコーナーから何気なく抜き取り試聴して気に入ったアルバム。南コーカサス地方の国、アルメニアのリード楽器奏者Sergey Simonyan。アルメニアだとブライアン・イーノのレーベルからリリースされたDjivan Gasparyanが同じリード楽器奏者として有名だが、この人は西欧には全く紹介されていなさそうな謎めいた人。

Tomasz Stańko/Music 81、10EU
ポーランドのジャズトランペッター、トーマス・スタンコの84年発表の作品。カルテットによるスリリングな展開と演奏を堪能できるA1の「Alusta」。すごくいい!

つづく


2023年4月22日土曜日

カウナス, Kaunas/Plokštelių Parduotuvė

[ WAX made in the USSR / first round vol.11 ]

翌日ヴィリニュスを週末観光し、続いて翌々日やって来たのはリトアニア第二の都市カウナス。ヴィリニュスからバスであっという間に着いてしまいます。カウナスは何年か前映画化され話題を呼んだ杉原千畝の旧日本領事館(現在は杉原千畝記念館)があるので訪問。記念館を後にして、さっそく中心部にあるレコードショップPlokštelių Parduotuvėへ。半地下にあるけど、通りに面しているので見つけやすい店。

店に中には大量のレコードがあり、ソ連盤も潤沢にあります。店主に挨拶しソ連コーナーのレコードをゆっくりチェックし面白そうなアルバムや今まで見たことがないものをピックアップしてたら結構な量に。

旅の前はバルト三国を中心としたソビエト時代のポピュラー音楽に関する知識がほぼゼロだったけど、ここまでの旅でアップデートされていることを実感。床に座ってターンテーブルでジャンジャン試聴をしていきます。店主が地元の常連さんらしき人の接客をしている間に選盤を終了。全部で7枚か8枚くらい購入。少しディスカウントをしてもらった記憶があります。ありがとう!

V. Ganelinas, V. Tarasovas, V. Čekasinas/Con Anima、10EU
リトアニア音楽シーンで長らく活動したロシア出身ミュージシャンで構成されたジャズトリオ。ドン・チェリーの音楽の影響を色濃く感じさせるオーガニックな77年の作品。

Jazz Ensemble Directed By Igor Brill/Утро Земли、10EU
これもロシアの有名ジャズピアニストによるアルバム。冒頭のジャズファンク調の曲を除けば捉えどころがあまりない。コンセプチュアルなんだろうけど、とっ散らかった印象のアルバム。

Medey/Ансамбль «Медео»、20EU
80年代カザフスタン産のいびつなフュージョン〜シンセサイザー音楽。カザフものの割には球数は多いようだ。中央アジアでも西洋音楽のフィルターを通過させた、こういう音楽が作られていたのは不思議なかんじ。

つづく

2022年11月30日水曜日

ヴィリニュス, Vilnius/Thelonious

[ WAX made in the USSR / first round vol.10 ]

旧市街を彷徨っていると日も暮れてしまい、雨まで降り出してすっかり真っ暗に。続いて辿り着いたのは小さな扉を開けた瞬間に階段が現れるレコード店のThelonious。知らない人が扉を開けたらびっくりしてオットっとするに違いない。

急な階段を恐る恐る降りて地下へと吸い込まれてゆきます。上の垂れ下がっている壁に頭をぶつけないように注意が必要!

レンガ造りの店に入るとそこはオーディオのショールーム。何も知らずにやって来たけども、どうやらジャズが得意のレコード店のようです。ジャズとオーディオ。 世界共通のマッチング。しかしこのレンガの空間、音響的にはどうなのだろうか?

店のおじさん二人によると、 日本の阿部薫とかのフリー系の音源を、クレジットを見るとユニオンとかを通して? ライセンスして自前のレーベルから販売しているそうです。立派なカタログが揃っています。

奥にはセロニアス・モンクが鎮座する中古のレコードコーナーがあるので、ソビエトのジャズコーナーを拝見。すると前から欲しかったリトアニアのジャズのアルバムが出てきました。以前同じアルバムをリトアニアの店でネット注文しましたが、盤に問題があるとのことで問答無用でキャンセルされた経験がありました。ヤッタネ、と喜びながら検盤すると物凄い塩ビ焼けが!とことんついていません。

Инструментальный Ансамбль Под руководством Д. Голощекина、 13EU。
代わりにロシアのレニングラードのジャズコンボのアルバムを発見。ジャケットのミニスカートの美女に惹かれて試聴させてもらうと幾分古めかしくもいい演奏、いい感じのギターに酔いしれたので購入。

Skirmanto Sasnausko Džiazo Kvartetas/Giesmés Vaikams、 10EU。 
塩ビ焼けで諦めたアルバムは三度目の正直か、このあとすぐ訪れた工芸品や現地の現行の音楽に強い店Ragainéですぐ発見!

 後で気になって注文履歴を探して店名を見てみると、あの塩ビ焼けの個体はなんのこっちゃない以前キャンセルされたレコ ードそのものでした。あんなに焼けた盤が送られてこなくてよかった。キャンセルしてくれてありがとう!

つづく

2022年10月1日土曜日

ヴィリニュス, Vilnius/VINILO STUDIJA

[ WAX made in the USSR / first round vol.9 ]

ラトビアのリガを後にし、またまた長距離バスでやってきたのはバルト三国最後の国リトアニアの首都ヴィリニュス。旅も終盤であります。どんよりとした初冬の天気、早めの時間に着いたのでさっそく街を探索。最初に見つけたのがこちらのレコード店、VINILO STUDIJA。そう広くない店内にレコードがぎっしりとつまっています。

天井には色とりどりのカラー盤やピクチャー盤の飾りがぶる下がっています。NIVEAのレコードってなんやねん、なんだか気になりますね。カラー盤大好きな店主。

奥の方の角っこにぎっしり詰め込められたソビエトのジャズを探索。少し高めのプライスのように感じたので、ポップスにスイッチ。ロシアの大歌手アーラ・プガチョアのアルバムを発見したので試聴コーナーで試聴させてもらいました。2枚購入。

Alla Pugachova/Mirror Of The Soul、13EU。
先日ロシアのウクライナ侵攻に反対の声を公にした事で話題となっていたプガチョア。その後の快進撃を見せる彼女の原点的なファーストアルバム。結果的に根性で見つけたと言っても過言ではない2枚組バージョンのエクスポート版!

つづく