2018年12月7日金曜日

2017 イサーンでレコードひと山当てられるか!? vol.8




スリンの町はもうすぐ象の祭りが開かれる。祭りの前なのに普通に象が路上を歩いていて落し物をしていく姿には驚かされます。スリンに到着した前夜、犬に足を噛まれました。遂にタイで恐れていた事態が…念のため病院でワクチン接種。
病人だからといって無益に過ごすのもなんだかな、ということで、いつもと違い足を使わず携帯でサクサクっと検索… すると、ある驚きの画像が!驚きでアゴが外れかかったまま宿の番人のオバさんに確認し、とりあえず現場に急行します。


現場に到着!大きな吹きさらしの倉庫的な場所です。これは、空っぽのレコード棚… そう、これはご存知ラジオ局の什器ですね。中身はいずこに〜?!
現場周辺の空気感から察するに、隣で局の建物の建て替え中。中身を探しに今現在の局を探さねばなりません。とりあえずここの裏の方にあるかも〜、という安直な考えのもと上の写真に写っている真ん中の通路をくぐって裏に出てみます。


すると、そこは大きな空き地になっていて、空き地を取り囲むように家が何件も建っていました。なんだこの場所は?住人のおばさんに聞いてみます。ラジオ局どこですか?
そしておばさんに地図を描いてもらいラジオ局へレッツゴー!果たしてこの地図で本当に辿り着けるのか?自問自答しながら先ほどの通路を引き返し道へ出ようと思います。通路を通り抜ける際、ふと、こんな光景が右側に…


シングルレコード……… だけが打ち捨てられている……… 目の前に山があぁぁh(遠い目)

ブログのタイトルに掲げる目標「ひと山」どころか「よん山」くらありますよ。裏に出るときは、方向的にこの棚を背にして歩いていたから全然気がつかないで素通りしていたのです。


内容はともかく、不思議なことに気がつくとちゃんとラジオ局へ辿り着いていました。おばさんの地図から想像していた距離のゆうに50倍は離れていたでしょうか。局のボスたちを録音が終わるまで人懐っこくアグレッシブなスタッフのお子と戯れて待ちます。

そしていよいよこの旅のクライマックスが!!!

ボス:「え? 小さいレコード?ああ〜あの古いゴミゴミしたアレね。小さいやつは要らないから、今すぐ、とにかく、全部持っていってよ

酔狂:「マッ、マジっすか!?いただきまーすwwwwwww!

と、なるはずもなく。しかしほんの少しお土産を恵んでいただけることに。ありがたや!でもやっぱりいらないんだと思う。
レコードの山の前に戻りセレクトを開始。レーベルから見てなかなか偏りのある内容だった。そしてレコードのレーベル同士が経年劣化した紙スリーブで一体化していて、そっと引き剥がすのに苦労。夜になり蚊にされながらも、小指の先の厚み程もない量をひとつまみ。


บานเย็น ศรีวงษา/ ลำเพลินแม่หม้ายกล่อมลูก
赤ちゃんの鳴き声が印象的なバーンイェン・シーウォンサーのラム・プルーン。この年はシーウォンサーが比較的よく掘れた気も。例の捨ててしまったレコードも出てきたが針飛び盤だった。いつかまともに聴ける盤を入手したい。


บานเย็น รากแก่น/ลำเพสินระดับโลก
ガチャガチャとした不思議なアレンジ上で華麗にラムするラーケン。クライマックス前に終わってしまうような印象も。男性歌手の裏面が良かった。


อังคนางค์ คุณไชย/ลำเพลินพัฒนา
アンカナーンさんの最初期の曲でしょうか?ファーストアルバムに収録されている。このころ10代半ばとは到底信じがたいエネルギーを放っている。

つづく

2018年12月2日日曜日

2017 イサーンでレコードひと山当てられるか!? vol.7




翌日、ウボンを後に。隣県シーサケット県のシーサケットへ。宿を見つけて前年レコードを買った人のところへ。午後に再訪の約束をし、午前中は隣町ウトムポンピサイを散策。前年見つけた家電店でカセットテープ1本だけ購入。
午後シーサケットへ戻り前年自分が掘った残り物を試聴。シングルとアルバム合わせて28枚の収穫。2000バーツ。去年の自分がよくもまあこんなに残していったもんだと少し呆れる。
話をよく聞くとお父さんがラジオDJだったそうで、その時のものだそう。数年前バンコクからバイヤーが現れ「全部まとめて売れ」と言われたが断ったそうだ。レコードに歴史ありですね。


B面:บานเย็น ศรีวงษา/ลำล่องม่วนม้วนโดย บานเย็น ศรีวงษา
バーンイェン・シーウォンサーのプロモ盤。心揺さぶる魂のラムが収録されています。一度は忘れられた存在であったようですが、最近はタイ国内で彼女の活動により、また知名度が上がっているそうです。


翌日、宿の部屋で起きてぼおーっとしていると、聴きなれたフレーズと太鼓の音色が外から聞こえてくる。向かいの寺のほうから…もしや!と思い猛ダッシュ。


むむっ、これは!


出家の行列ですね。うしろの方で本日の主役が大男に肩車されています。


ハンドメイド感満天な手押しサウンドシステム。大太鼓のオヤジは常にこの表情を崩さない。


サイケデリックなグルーヴを生み出すギターのオヤジ。


転んで血だらけになってまで踊り狂う男。


満足したあと宿をチェックアウトし街中にあるオーディオ店へ。ここの店主はレコードコレクションを持っており、少し見せてもらった。ウボンの友だちにコレクターがいるそうで、モーラムとか持ってないか聞いてくれることに。


そしてローイエット寄りのラッタナブリ(日差しが強すぎてレコード探しを断念)を経由して夕方スリンの町に到着。

つづく

2018年11月30日金曜日

2017 イサーンでレコードひと山当てられるか!? vol.6




二週間後、ウボンラチャタニ県の東の果て、チョンメックの低い国境をまたいで「あちら側」からタイへと戻ってきました。今回は田舎町を可能な限り回ろうとメコン沿いのコーンチアムという町を目指します。バス停へ行ってみるとコーンチアム行きのロットゥーはなし。仕方なくバイタクで30kmくらい走ります。途中、息を飲むようなシリントーン湖に沈む夕日の絶景を眺めながら到着。宿を見つけてから市場へ。ソムタムを買ってみると超激辛でイサーンに戻ったのだと実感。


翌日、午前中コーンチアムを散策。織物が盛んな町のようで、工房を発見。念のためおねーさん方に聞いてみます。するとひとりがレコードはないけど「私はモーラムなのよ」と言ってスマホの動画を見せてくれました。太鼓、ピン、ケーン、おねーさんモーラムのアコースティックな編成でこの工房で演奏したもの。カッコイイ!併設されたカフェではおにーさん方に「ウボンへ行け」と言っていくつかヒントをもらいますが、その情報も前年に回ったところのような気も。

うだるような暑さの中さらに町を散策。すると、おばーさん方が家先でまったりおしゃべりしています。念のためおばーさん方に聞いてみます。すると「モーラムはここにおる」と言います。またしてもモーラムを発見、そしておばーさんモーラムが一曲吟じてくれました。貫禄があります!先ほどの機織工房へ戻って聞いてみるとおねーさんモーラムのお母さんだそうです。

そんな出会いに満足したところで次の町、ピブンマンサハーンへ。ウボンラチャタニへ行く途中にあるので立ち寄ります。市場の周りをうろちょろしているとCD屋を発見。プムプワン・ドゥワンチャンの写ったCDを買ってみた。帰って聴くとそれはワイポットの歌うCDでした。


夕方ウボンラチャタニへ到着。前年に引き続き2回目。夜だけ出現する屋台群が好きでついつい長居してしまう場所。運動好きのウボンピーポー。
夜、宿のおじさんにレコードレーベルに書かれたモーラムの名前の読み方を教わった。


翌日、ウボンの町を探索。前年は市場近くの中華街くらいしかまわれなかったので、今年はもっと広く探索。するとレコードありますよ的な面構えの店が!なぜ前年は目に止まらなかったのだろう?…でも結果的にはレコードはなかった。

しかし今現在はこのごちゃごちゃした看板は引きはがされ、店の印象も、オーナーも変わり?補充されているわけではないので内容はズタズタですが、他の場所から移動してきたレコードが売られています。決して行ってはいけません。


その後見つけた民家の居間のような店などで、やっとのこと80年代初頭っぽいモーラムのシングルなど9枚とLP1枚収穫。出てくるのはルーククルンか80年代ポップスばかり…トーンサイのカセットをゲッドするも、ラジオ番組が上書き録音されていた!


翌日、ウボンの南にある町、デッドウドンへ日帰りで行ってみるも空振り。写真はさびれた家電屋。出会ったミュージシャンぽいおじさんに色々と教わりました。どうやらウボンに長居をしすぎたようであります…

つづく