翌日、コンケーンのバスターミナルから向かったのはナコーンパノム。メコン川沿いの明光風靡な街で、メコン川の対岸はラオス。こういう田舎町で一服しようと思って、オンボロバスでニワトリと一緒に、彼らの断末魔の叫びを聞きながら半日かけて運ばれてきました。
到着時ほぼ夕方。東側にメコン川なので朝日のほうが景色が美しい。人生初メコン。半日バスで空腹で死にそうなので飯がてら自転車を借りて街をぶらぶら。
すると、ふと、こんな面構えの店が…こんなに窓に張り付いていたら、レコードがあるってふつう思うじゃないですかっ!
翌日、いつも通りレコードを探しがてら街の中心部を自転車でウロウロ。するとしばらくして化粧道具なんかを扱う雑貨屋に迷い込みました。店番をしている娘さんに聞いてみます。最初はお前はペンが欲しいのか?みたいな感じだったが、お父さんも出てきて、曰くラジオ局に行ってみろということで言伝メモを書いてもらいました。
ナコーンパノムのラジオ局は街はずれにあり人に散々尋ねながら、最後は車で連行されようやく到着。しかしレコードはなし。X JAPAN好きなお兄さんとお茶しながら音楽談義をしたあと1時間くらいで街中へもどる。
次は街の西側を攻めようと自転車をこぎます。するとゴミの回収所のような所を発見。レコードが埋まっているのではないかという錯覚に襲われ入場。「世界のゴミ箱から」的な画像が続きます。
たまたま言葉の通じるおっさんが来てたので通訳してもらい、この回収所の人とコミュニケーション。ここにはないけど、何やら近くにもっと大きなところがあるから行ってみろとのこと。
行ってみたところ確かに大きいが目当てのものはなし。まあこんな場所にあったら奇跡的ですが!「世界のゴミ箱から」あっけなく終了。
さらにその後、太いバイパス沿いに西を目指していたら隣り村に到着。聞き込みをしますが、「タウン!」と言われてしまいます。そりゃそうだ。ぐうの音もでません。ここでさすがにタウンへ引き返します。
引き返す途中のバイパス上でも聞き込みをしていると、工場っぽいところにいた陽気なオッさんが心当たりがあるとのことで電話をかけています。「オレがあとでレコードのある場所に連れて行ってやるからホテルで待ってろ」ということに。期待半分で宿で待ち合わせます。
宿へ戻ってから工場のおっさんに連れて行ってもらうとそこは電気屋でした。おっさんはすぐさま走り去りました。電気屋の主人がガサゴソすると確かにレコードが出てきた!しかし80年代後半のLPのみ。きっとタイのR&Bポップ系のレコードでしょうか?
今日は疲れたし捜索は終了。となりの商店から買ってきたビールを飲みながら主人と会話。昔はシングル盤をたんまり持っていたそうだ。残念!前日の窓にレコードの張り付いた店の真空管アンプの音質についてディスってます。
この街はベトナム戦争で避難してきた人が多く暮らしているようだ。ヤクルトのラミレス監督そっくりの主人もベトナム人だと言っていたので、戦争の被害者なのだろう。となりの商店とをビールを運んで何往復かしたあと、この日は娘さんの結婚式の前夜祭があるそうで誘ってくれた。
車でメコン川沿いの町外れパーティ会場へ。タイ料理をつつきながら電気屋の主人と一緒にビール飲み放題!この夜は親類がただ集まって挨拶をしつつ食事しているだけ。結局誰が娘さんなのか分からなかった。ごちそうさまでした!
つづく
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