ところ変わってまたまた中国本土、香港を脱出し広州市へやってきた。
ここは今回の中国大陸レコード屋、エサ箱巡りのハイライトとして自分の中で位置付けている。数年前初めて上海でレコード屋を訪れた際になぜこんな海外のレコードを確保できるのだろうかと心の片隅で疑問が残った。リアルタイムで海外の音楽が、しかもレコードで聴かれていたわけではないのに…
しばらくして情報を得るのだが、広州は世界中から廃棄されたレコードが集められリサイクルされるという工場があるらしい。
下の記事は上海のレコード屋のインタビューだが、これを初めて読んだ時身震いをしたものだ。正に中国の広州は地球上のレコード墓場なのだ。
http://genjingrecords.com/archives/4306
ある者はトン買いしたり、ある者は1週間ぶっ通しで掘り倒すらしい。
そんな夢のような場所があるのか!なんとか自力でこのレコード墓場を発見したい。
なんで中国なんかでレコードを掘ってるかっていうと、そういうことなのだ。しかし言葉も通じない巨大な広州でレコード墓場を発見するのは至難。協力者を得なければならない。
ということでやってきたのは中古レコード屋が密集するというビル、盛賢大沙頭旧貨市場。中国の典型的な電気街の中の二手(中古)市場、地下鉄のレッドラインの東湖駅が最寄りだ。
中は黒人がいっぱい、中国人7、黒人3の割合。現地在住者と海外からわざわざ買い付けだろうか?
3階にレコード屋群発見、エサ箱をチェックすると正に墓場から掘り起こしてきたようなどうしようもないセレクション。
しかし別の意味でテンションアップ。レコード墓場の噂は本当のようだ。
広物がちょびっとあるぐらいであとはほぼクラシックしかない。
ジャズとかポップはないの?とおばちゃんに聞くと、
連れていかれたのはここ。しかしやっぱりゴミばかり。
このビルのレコード屋はレコード墓場からレコードを拾ってきているのは間違いない。しかしクラシックは見境なく拾い、数少ないロックポップスもゴミなのでロクなものはない。これは掘り出し物に当たる確率はかなり低い。米盤、日本盤がほとんどだ。
やはりレコード墓場に直接乗り込むしかない。情報が必要だ。
割と若く英語が通じそうな雰囲気のおばちゃんに狙いを定めアタック。でも全然通じない。イラスト混じりの筆談で10分くらい粘るが、こっちの意図が全然伝わらなかった。ここで心が折れてしまいこの盛賢大沙頭旧貨市場を後にした。
レコード墓場への道のりは想像以上に険しい。
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