バンコク3日目。午前中にノンビリと用事を済ませ、向かったのはバンコクの北の果ての郊外、というか今調べたら隣のノンタブリー県!の繁華街にあるモール、パンティップ。今知りましたが、いつのまにか越県してたんですね。カオサンから確か70番の冷房バスでそばまで行き、その後歩いてアクセス。
前年のフォーチュンタウンでのレコードフェアの出張組レコード屋にもらった名刺を頼りに調べて来てみたが、このモールにもレコード屋が結構出店していることが分かった。まあフォーチュンタウン同様というかそれ以下のパッとしないセレクションの店が多いのですが。やる気なく5時にはあらかたの店は閉まります。
1軒づつ目当のタイのシングルを探しながら見ていって辿りついたのがココ、ブッパー・サーイチョンの歌マネがなかなかのビーのレコード屋。
向かって左隣にもレコード屋がありますが、この日含めていつ行っても閉まっていました。どうやら前年のレコフェアでシングルを20枚ぐらい購入し、的外れなルーク・クルンのEPを追加でいっぱい持って来てくれたミスターチャンの店のよう。
ビーの店にはシングルがガサツに突っ込んである箱があった。それをほじくって試聴。さすがにいいものは残ってない。ラムの字が出てこない。ここでも先輩方の残り香が。しかし1枚だけ縁が欠けたマイフェイバリットモーラム、バーンイェン・シーウォンサーの「ลำเพลินสวรรค์ชาวนา」が出てきました。ちょいと興奮!
実はこのハードコアラムプルーンのシングル盤には哀しきエピソードが。前年にイギリスからこれと同じもの通販しました。しかし開封する前に他のダンボールゴミに紛れて気付かず捨てられてしまったのです。夜のうちに気がついて朝早くゴミ置場に行って探したけどみつからず。ガックリ肩を落としたのでした。おそらく資源持ち去り業者にでも持ち去られたのでしょう。ダンボールに紛れリサイクルされたか、きっと中国にでも資源として輸出されたのか…タイ→イギリス→日本→中国と世界中を旅するレコード。中国で心あるディガーに奇跡的に救出され幸せに暮らしていると良いのですが…じ〜ん
まあ、ちょうど良いのでこの縁欠け盤、イサーンへ行ったときのレコード探しの見本として活用しようとタダでもらいました。タイ人にタイ語で「レコードありますか?」と聞いてもCDと混同されることが5割くらいあるので実物が手元にあると非常に便利なのであります。
途中ビーが足元のゴミ袋をガサゴソ探り始め、たまたまあったモーラム系のシングルを見つけてセレクトしてくれます。
それらをわんこ蕎麦形式で試聴しているとふと壁に貼られたポスターが目にとまる。去年のフォーチュンタウンでのフェアのポスターだ。そういえばちょうど去年の今頃だったな〜などと思っていると、隣の店がいないのは今年も開催されて、そちらに出張中だからかね??と思い浮かびます。ビーに聞くと、そだよーと言う。明日も開催中なので暇つぶしに行ってみるかな。
今回の旅で初のモーラムとルークトゥンのシングル合わせて13枚、1200バーツで購入。買い尽くしましたが7枚くらいモーラムがゲットできてうれしく帰宿。
翌日。はい!ほんとに開催中だったレコードフェア。「バンコク/フォーチュンタウンはレコード万国博覧会」の2017年版。偶然の再会。
http://travelguideforloversofrecordstores.blogspot.com/2017/01/bangkokfortune-town.html
凄いオッサンデガー率。どこの国も一緒ですな。今年はレコードは見ずにオッサンデガーたちの勇姿を写真に収めただけでスルー。フォーチュンタウンに入っていたタイもの多めのレコード屋が1件なくなっていた。
そんでもって向かったのはBigtiger studioのバー。前年チャットチャックマーケットで散々探したがみつからず、その時点で郊外の住宅街にお店を移転していたのね。タイで住宅街を歩くときは放し飼いの犬(もれなくアグレッシブ)が多いので気をつけてください。
森のクマさん的な店主はレゲエ好きなのでずっとスピーカーから流れていていい感じです。写真に写ってませんが窓の外には植物が豊富にあり、テラス席なんか最高です。
時間を忘れクマさん家でまったり過ごします。ここに住みたい!と思いつつ帰宿。
翌日。名刺屋にてオリジナルキャップを作成。もちろんスタッフに爆笑されます。横で名刺を作りに来ていた日本人駐在さん2名には何が書いてあるのかバレてないことを願います。
さあ準備完了、遂にいよいよイサーンへ!!ではなく…その前にレコードを放り出し数日間南の島へ逃避します。
つづく