2017年8月5日土曜日

フェズ, Fès/Talaa Kebira 43(迷宮の中のレコード屋)




スペインからジブラルタル海峡を渡ってはるばるやって来た北アフリカモロッコの迷宮都市フェズ。旧市街のメディナはGPSなんかあてにならない本当の迷路だ。歩いている時に話しかけてきたオッさん曰く、通りの数が1万?くらいとか!
とあるカメラマンさんのブログによるとフェズにはレコード屋があるとの有難い事前情報が。しかし場所が書いてあるわけでもないし、どうやって探すか?
足を使って聞き込んで回るしかない。ヨーロッパでなまってしまった身体にとって、こういう体験はひさびさでワクワクする。あーまがいなりにアジアで掘ってきた感覚がよみがえる!


とりあえず2つある目抜き通りのひとつにカセットショップがあったのでそこのオジさんに聞いてみることに。目の前でまーるい円盤を宙に描いてみると即座に「ヴァイナル」と返ってきた。旅行者に聞かれ慣れているのだろうな。
オジさんによるとレコードを扱う店がひとつ向こうの道にあるという。この街に着いた直後に舐めてかかって宿に着くまで散々迷い2時間くらいを要しているので、ひとつ向こうの道と言われても辿り着ける自信が全くない。紙に道の名前と店(営業者)の名前を書いてもらった。シュクラン!


翌日メモを頼りに散々聞き込みをしながらのんびりとお店を探したらちゃんと見つかった。メディナの目抜き通りのうちのひとつ、Talaa Kebira 通りの43番。帰国後の荷物整理中に不覚にもメモを捨ててしまったので店(店主)の名前が今となっては分からない。なので便宜的にTalaa Kebira 43。
かなりご高齢のおじいさん店主がいらした。耳が遠く動きがスロー、接客してもらうのがなんだか申し訳ない。結論からいうと置いてあるレコードの内容としてはかなり厳しい。自分のような外国人観光客来る日も来る日やって来て、安いのをいいことに買い漁って行ったのだろう、無残…
でも記念にモロッコの裸のシングル3枚を適当にセレクトして75DHで買ってみた。でもそのシングルたちはいつの間にかどっかに消えてしまって見当たらない!他のLPのスリーブにでも突っ込んだままなのかな?買った直後に宿で聴いたので、その点ではまだ良かった。


写真の許可を頂いたので最後に壁レコードをどうぞ。

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