腑抜けと化した翌日のこと。昨日の釣果は、前年イサーンを放浪した「おつり」というか、前年の旅がなければ生まれなかったもの。ただし全く予想してなった爆発なので、この日はレコード欲のかけらも残っていません。「何にも買えなくてもいいや」くらいの軽い気持ちで来ているので、過剰に欲望が湧かず。「探すこと」自体を楽しむほうが、結果より重要と再確認。ライトディガーならではの発想。
ということで、レンタルバイクを借りて小旅行。
途中で、もはや恒例になってきたラジオステーション訪問。こちらは国営のRadio Thailandです。
許可を頂き、ちょこっと拝見。「7インチはない」ということで、完全にカセットテープ時代のプロモ盤LPだけしかない。いくつかラジオステーションをまわることでラジオ局のライブラリーの内容の傾向がボチボチ分かり始めてきました。
ひたすら田んぼと、その中にぽつぽつと木が生えている、これぞイサーンといえる好きな風景の中を疾走。毎年同じ時期、乾期まっただ中に来ている。思えば前国王が崩御した日の夜を除いて、イサーンで雨に降られた記憶がありません。この日もカンカン照りの快晴。途中ハエだらけのオープンエアレストランで昼食。
この年初めて足を踏み入れたアムナートチャロン県。アムナートチャロンの市場の脇にCDショップがあるので、買い物のついでに店のお兄さんにレコード置いてあるとこ知らないか聞いてみます。するとバスターミナルの近くにそういった店があるらしいとのこと。
期待半分でその店に到着すると、なんと日本からの中古品オンリーの店。現在タイではこうした日本からの中古品専門のリサイクルショップが非常に流行っていて、イサーンでもあちこちに店を見かけます。
陳列がかなりハードコア。まさに日本のゴミの山。レコードありますか?とお店のひとに聞くと、レコードが埋まっているところに案内されました。
イサーンの僻地に眠る80年代日本のシティーポップ。残念ながら、当然ながらも日本盤ばかりです。この日は最終的に滝だか、お寺だかを目指していたんですが、日も傾いてきて断念。
さらに翌日、バンコクに戻らなければ行けないので、朝不要な荷物とレコードを整理して郵便局から発送。途中前年訪れたラジオ局が気になり行ってみると、局の新しい建物は出来ていましたが、裏手にあった地図を書いてくれたおばさんの家と他数件の建物が取り壊され更地になっていました。
スリンのボーコーソーは度々利用していますが、この日は小さな虫が超大量発生。裏手に池があるからでしょうか。あまりの多さにバスを待っている子供が発狂しています。遅い時間のバスチケットを取ってしまったので、待っている間が苦痛でした。
つづく
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