ブタペストからバスでウィーンに到着し、ちょっと郊外で用事を済ませて向かったのが、こちらSing Sing Records。圧倒的に目立っている外観。伝統と現代性が融合するウィーンらしさを感じさせる。と言うと大げさか。久々の2度目の訪問。
今ブリューゲルの「バベルの塔」がウィーンにやってきていて、街のあちこちにポスターが張られていることに気がついた。この日にしかチャンスがないので「おれバベル見てくるよ、ウェーイwww」と店のオヤジとオバはんに荷物を置かせてもらい、ダッシュで近所の美術史美術館へ。するとブリューゲルの企画展は本日入場終了。企画展あるあるの早く終わるパターンだ!
いい意味でなんだかカオスな店内。3つの部屋に分かれていて端から端まで見たらきっと丸一日は楽しめるだろう在庫量。時間もお金もないので、見る場所を限定し、まずは奥の部屋のジャズコーナーへ行き高速堀り、それからほんのちょこっとあるワールド箱にかじりつく。
ロック好きの店のオヤジとオバはん、ライブのビデオを流しながらカウンター内でずっと小躍りを継続している。預けた荷物が彼らのステップで踏みつぶされないか心配。カウンター前では座って勝手に試聴可能。
向こう側がポップ・ロックのレコードコーナー。さらに右の奥の方にジャズ・フュージョンコーナー。良心的な値付けのお店だ。
Egberto Gismonti Group/Infância、10EU。
Gismontiのレコードを見かけるたびに思うことは、なんだか海外では知名度がとても低いこと、そして日本のレコード屋のセールでは、いつも値付けが高いので常に残っている。Nando Carneiro、変質的なグループGroup UmのベーシストZeca Assumpção、教授とのプロジェクトで日本でもおなじみJaques Morelenbaumが参加のグループ名義の作品。
Various/Grèce documents recueillis par Domna Samiou、8EU。
Domna Samiouというギリシャの民俗学者がコーディネートしたフィールドレコーディングもの。地中海のかほり。
Various/Ladakh - Musique De Monastère Et De Village、9EU。
チベットとパキスタンに挟まれたインド北部Ladakh地方のフィールドレコーディング。A面は僧院の儀式、B面は村の音楽を収録。女声、シャーナイと思われるダブルリード、太鼓によるB面2曲目が放っている霊気が半端ないです。音質面でも生々しさが素晴らしく、これは特Aクラスの一生もの。
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