2017年2月24日金曜日

マラッカ, Malacca/藝海唱片公司(Yee Hai Record co.)




マレーシアの有名観光地マラッカは歴史のある町だ。
歴史あるところにはレコード屋あり。この定説はこのマラッカにも当てはまった。
藝海唱片公司。中心部のJalan Bunga Raya 沿いにある。


店の奥の隅っこに昔のデットストックEPとLPが鎮座していた。状態はもちろん熱帯アジアンモンスーン気候の影響をもろに受けている。
東南アジアということで華人経営だから中華系のシンガポール盤が多かった。
そういうのは避けてマレーっぽいものを、とひとつかみ。


Andriani/Kereta Sendja、20MYR。
マレーシアガレージかなと思い購入。購入後調べてみるとマレーシアじゃなくてインドネシアのアイドルっぽいガレージポップだった。ジャケットの建物の屋根で気づくべきだった。


Orkes Melayu Purnama/Malam Gembira、20MYR。
見覚えのある顔だなあとしげしげとジャケットを眺めると、若き日のオマ・イラマとエルフィ・スカエシの歌唱。ダンドゥットの王様と女王の最初期の歌唱が楽しめる。下記のYouTubeのマレーシア盤かな?
https://www.youtube.com/watch?v=M_IQBiotCh0
結局マレーでなくインドネシア音楽2枚、スラバヤ通りのおじさん達は元気かな?


マラッカではもう一軒老舗レコード屋を発見したけどレコードの姿は確認できず。
まるで浅草の演歌ショップ。ポスターが壁にぎっしり、左下には黄清元が写っているけど、しかし見た目若いな。

2017年2月16日木曜日

2016 イサーンでレコードひと山当てられるか!?




バンコクでタイのビンテージ音楽のすっかりトリコになった後、次の旅先は自然とタイ東北部イサーン地方と決まっていた。イサーンでモーラム掘りまくるぞと決め込んだ。
でもインターネット検索するまでもなくイサーンにはレコード屋があるという情報など皆無だった。これはめぼしい場所を手当たり次第聞いて回るしかない。
そう考えてイサーン地方へ踏み込んだ。


やったレコードいっぱい!と勘違いしてしまう怪しげな古本屋とか…


綺麗で素敵なCD屋とか…


昔からあるCD屋(元レコード屋)の何回水を被ったか分からないバックストックとか…


カセットショップでいっぱい買わされたりとか…

音響機材屋とか…

骨董屋なんだか喫茶店なんだかよく分からない店とか…

カセットテープたくさん置いてある家電店とか…

怪しげな客引きとか…

とにかくレコード持っていませんか?とバンコクの喫茶店にいた娘に教えてもらった単語を駆使しイサーンで聞きまくって回ること計6日間。


その結果シングルいっぱい持ってるおばさまを発見し、ひと山とまではいかないけど、やっとのことでひとつかみ分ぐらいはなんとかゲッド出来た!
絶対数ははるかに及ばないけど、イサーン、さすが本場だけあってモーラムの出現率がバンコクと比べて段違いに高い。レーベル名がないマイナーモーラムと思しきものもチラホラ出てきた。この中ではBanyen Sriwongsaとの出会いが一番の収穫だ。
しかしレコード屋がない場所でレコード探すのがこんなにも大変なのかと思い知らされるタイ東北部への旅だった。次回はもっと深く潜らないと…

2017年2月10日金曜日

バンコク, Bangkok/Tonchabab record shop




バンコクの王宮地区の近くにある中古レコード屋さんのTonchabab record shop。
安藤忠雄似の店主がスコールが来るぞといってクルクルと庇を開いていた。タイで聴かれていた音楽は全てカバーするオールジャンル店。即ち欧米ロック、ポップ、日本の歌謡、中華圏亜細亜歌謡、タイ音楽とか。
和モノのソニー系列の珍しい80年代末期の7インチが大量にあった。ヤマノ楽器がその昔輸入していたようだ。
着いたのが午後2時で閉店が謎の毎日3時という急展開のなか、ダンボールに無造作にぶち込まれグチャグチャになったタイ7インチを店のプレイヤーで試聴させてもらった。スピーカーが店の外を向いているので、大音量で道に向かってヌルいタイ音楽が響き渡る。
50枚ぐらい聴いたか?2枚で400バーツで購入。かなりやられた跡。
勧めてくれた80'sモーラムのLPも1枚だけ400バーツで購入。
黒くなった手を庇から流れるスコールの雨水で手を洗った。南国ならでは!


こちらはバンコクの東の外れ、シーコンスクエアという巨大ショッピングモールにあるTonchababのブランチ店(2017年末ごろ閉店→現在はパタナカーンに移転)。旅行者にはかなり行きづらい場所。メトロのオンヌット駅から4番のソンテウで40分くらい。
ここも多分オールジャンル店。午後1時開店。
センパイ達に掘り散らかされた跡を頑張って7インチ4枚、800バーツで購入。

2017年2月8日水曜日

バンコク, Bangkok/居酒屋レコード屋REC.




バンコクのフォーチュン・タウンでしこたまタイの音楽を貪り聴いた体はすっかりその中毒症状を起こしていた。やっぱり現地の音楽は現地で聴くからこそより素晴らしく感じられるのか!?
日も沈み夜の帳が下りる頃、レコードをあてにしてビールでも飲みますか!とメトロのパホンヨーティン駅の目の前にある居酒屋兼レコード屋、REC.を訪れた。


1階はカジュアルなかんじのカフェバーになっていて2階に上がるとレコードコーナー。


正直あまりレコードのセレクションには期待せずにやって来たのだけど、タイLP1箱と、


タイ7インチが4-500枚ほど。
この大量の7インチを見てしまったことで酒飲み気分が半分冷め戦闘モードに切り替わった!
アルバイトっぽいスタッフの女の子にビールを注文し視聴を開始した。最初レコード屋のボスらしき人物は見当たらなかったけど、怪しい外人がレコード聴いてると女の子が連絡したのか程なくしてイケメンボスが出現。
金曜だったからか若い男の子の客が1階からあふれて2階でレコードの写真を撮ったりしながらしばらく飲んでいた。


ビール1本で粘って3〜4時間程かけ80年代後半のレーベルをはじき250枚ほど聞いたが、ここはかなり掘り荒らされた跡。購入したのは6枚。40枚に1枚の確率。
ルーク・トゥーン3枚x150バーツ、モーラム2枚x400バーツ、状態難ありでも最高なモーラム1枚x300バーツで購入。アンカナーン・クンチャイが混ざっていたのをボスに言われて知るタイ語の読めない&モーラム素人の日本人。
しかしタイの7インチ掘りはダイヤモンドでも掘っているようなワクワクする気分が味わえる。
レコード代を渡した後、ビール代をまけてくれないかと期待して黙っていたら、思い出したようにしっかり請求される。
このREC.は暑い広大なバンコクでの観光、レコ屋巡りに疲れた時にはオススメの居酒屋兼レコード屋だ!