2025年11月24日月曜日

WAX made in the USSR / first round 終了

 [ WAX made in the USSR / first round vol.13 ]

Vinilo Oazėを訪問後、バスでカウナスの中心部に戻ってきました。冬のヨーロッパではもう真っ暗な時間で人もまばらでとっても寂しい雰囲気。

カウナスのもう一軒のレコードショップImuzika, Parduotuve, Milvidを訪門(今はもう閉業したよう)。ダンス系の12インチ中心。買うものもなさそうなので、小難しい性格のアルバイトの学生と少しコミュニケーション。レコードのことなどは全く興味がないようだが、何やら小難しいパズルを解いていました。

店を後にして夜行バスでワルシャワに向かうため、バスターミナルへ向かって歩いていると、なんだか急に「だし欠乏症」を発症しうどんを食べたくなりました。地図を検索すると目と鼻の先に日本食レストランがあるという奇跡。すぐさま店に駆け込みました。

というわけで、これにてバルト三国旅の話、WAX made in the USSRのファースト・ラウンドは終了。足掛け5年もかけて書いてきましたが、実際の旅からもう7周年!Covid 19やロシアのウクライナ侵攻をキッカケになんだか遠い世界になってしまった気もします。けれどもたまに聴くソビエト時代のレコードが旅の記憶を鮮明に思い出させてくれるのもまた確かです。果たしてセカンド・ラウンドはあるのか否か?


おしまい

2024年12月31日火曜日

2024年ベストディスク11!(暫定版)

今年は多忙にかまけてブログの記事をひとつも書けなかった、来年はしれっと再開したい!そんなこととは関係なしに日本国内/国外で今年収穫した60枚くらいのアルバムから2024年の私的ベスト11は未聴盤も結構あり選びきれなかったので、とりあえずの暫定ベスト11!(送料含む)

Orquesta La ConspiracionErnie's Conspiracy、¥3810
ヤフーオークションで購入。アレンジメントの随所に遊び心がある工夫が施された最高なヴィンテージサルサ。毎度お馴染みIzzy Sanabriaらによるお茶目なアートワークも魅力的。

Dao BandonTidchoi Ploi Gai、¥10200
タイからリモート購入。陽気なダオ・バンドンのイサーン音楽のいいところ、楽しさ満載なアルバム。鳴り物の使い方もいい感じでリズミカルな曲が多い。隣に立っている人は見覚えのある顔だけど誰だろう。

Les Fantaisistes D'HaitiLes Fantaisistes D'Haiti、¥2043
ユニオンで購入。ホーン隊の数を減らしエレキギターを手にした小編成のミニジャズ形式のグループ。ガサついた漏電ギターとパーカッションと遠くの方で聴こえるコーラス。かけるといつでもカリブの島に連れていってくれる。

Jose Roberto Bertrami/Blue Wave、¥2980
ヤフーオークションで購入。アジムスブランドの清涼感あふれる快適音楽。エアコンの代わりもなる。ジャケットが爽やかな写真に差し替えられた日本盤で聞いていたが遂にオリジナルを入手した。

Jonnie ClarkeDread Natty Congo、¥1600
ユニオンで購入。ジャマイカの名シンガーのルーツロック期のアルバム。実直な歌唱が心を揺さぶり、バニー・リーじるしのスライ・ダンバーの凄まじいシンバル音が脳天に襲いかかってくる。

Eddie Palmieri And His Conjunto "La Perfecta"Eddie Palmieri And His Conjunto "La Perfecta"、¥4250
ユニオンで購入。エディーと彼のグループのデビュー。サルサの胎動から揺籃期を追体験するにはもってこいの完璧なアルバム。キレッキレの演奏を引き立てる音質も素晴らしいレコード。

Ranking SuperstarRepatriation Time、¥6750
ユニオンで購入。軽快なノリのルーツ期ディージェイものだが聴き応えがある作品。この時期のChanel One録音らしく各楽器の音がはっきり聞こえる。ジャマイカ本国にはいつか送還されたい。

John Coltrane, Alice ColtraneCosmic Music、¥3088
ユニオンで購入。ジョンとアリス。ジョンの死の前後にレコーディングされ編まれたコルトレーン夫妻の共演アルバム。元々は自主出版だからかあんまり見かけない。黒に真っ赤な裏ジャケットのデザインなような不穏なムードが終始漂っている。

Dennis BrownThe Best Of Dennis Brown、¥16850
ユニオンで購入。10代のそれだとは到底信じられない熟達した歌唱と濃厚なバックの演奏が溶け込んでいる。歌心とルーツ・ロックが同居する最上級物件。理解に苦しも適当なアートワークもよいのだ。

Mongo SantamariaSofrito、¥2850
ユニオンで購入。Five On The Color Sideの清涼なコーラスが心地よいことこの上ないラテンクロスオーバーサウンド。いつも笑顔のモンゴおじさん。裏ジャケットの表情も最高。美味しそうな食欲増進ジャケットはなんかカマグエイのカーサのママが作ってくれた夕食を思い出す。

Kong Ling And The Fabulous EchoesKong Ling And The Fabulous Echoes Vol. 2、¥1838
AAD Records & Vintage Storeで購入。古の香港の歌手、江玲。この人はほんとうに綺麗な歌声の持ち主。当時一流であっただろうモダーンな演奏と組み合わさるだけでとびきりの極上音楽が完成している。

2023年12月31日日曜日

2023年ベストディスク11!(暫定版)

今年はやっとコロナ前と同様の通常モード。来年は溜まったネタをコンスタントに記事にしていきたい!そんなこととは関係なしに日本国内/国外で今年収穫した100枚くらいのアルバムから2023年の私的ベスト11は未聴盤も結構あり選びきれなかったので、とりあえずの暫定ベスト11!(送料含む)

Orkes Gambus “Al Fata” /Way Yak、¥3000
Still Can Useで購入。アラブ世界へひとっ飛び。インドネシアのオルケス・ガンブスもの。極彩色の最高のデザインのジャケットに惹かれて買ったら音も最高だった!

Sons Of Negus/Rastafari In Dub、¥22850
ユニオンで購入。ナイヤビンギのアルバムをベースにしているダブ・アルバム。ピーター・トッシュのワウギターとナイヤビンギ特有の太鼓がほんとうに効いている超特濃ダブ。

Gregory Isaacs/Mr. Isaacs、¥5773
eBayで購入。The Revolutionariesのバックによるコクのある極太の鳴りと、まろやかな優しい歌い口のルーツ・ロック・レゲエ。微かにダビーな処理が隠し味。

Sonora Ponceña/Sonora Ponceña、¥2650
ユニオンで購入。ワワンコーからボレロ、ソン・モントゥーノ、メレンゲ、デスカルガまで粋なサルサミュージックがざらついたビンテージ音質でこれでもか!というほど詰まった最高なアルバム。

Phanom Nopphon/Phanom Nopphon、¥6354
去年リモートでゲットしたものをバンコクでピックアップ。パノム・ノッポーンの甘い歌声とラムウォンをベースにリズミカルな演奏、いい曲満載でぜったい楽しいルークトゥンアルバム。

Pan Wan Ching/Oriental Pearls、¥3250
ユニオンで購入。遂にゲットしたレベッカ・パン、62年の香港のDiamondレーベルでの2枚目のアルバム。さながらひとり万国オリエンタル歌謡祭といった感じ。華やかで贅沢な逸品!

Orkes Al Wathan Medan/Maulid Nabi、¥4500
Fook Yu Recordsで購入。重厚で贅沢なアラビックサウンド、カシダグループ。マレイシア人脈も絡んでて売れ線狙いだったのか、踊れてキャッチーでキラーチューン完備の必聴物件!

Bembeya Jazz/Bembeya Jazz、¥3000
ユニオンで購入。「ナシオナル」を冠したバンドによるギネア(ギニア)音楽の黄金期の始まりを象徴する記念すべき一枚。初期衝動溢れる初作でパンキッシュなアフロ・ラテン。

Errol Dunkley/Darling Ooh、¥15145
eBayで購入。重量級ベイスが支配する音場に年代特有の機械のように淡々と掻き鳴らされる乾いたリズム・ギターが強烈な初作、ソニア・ポッティンジャー音源。一生聴ける!

Banyen Rakkaen/Lam Phloen Banyen Khai Lao、¥5965
タイからリモートで購入。「酒売り娘バーンイェン」。Trip to Isanにシングルオンリー表記、2019年の旅でテープアルバムを見つけて愛聴していたが、さらに4年越しで存在しないと思いこんでいたプロモオンリーのLPを新発見。2曲はテープ版でカットされたイントロ収録で曲順違いのエクスクルーシブ仕様!ティッソー・ラム・プルーンと貫禄さえ漂いだした全盛期のバーンイェンがタッグを組んだ全曲イケイケ奇跡のハード・ロッキン・ラム・プルーン!

福島幸義・朝崎郁江/傑作集、¥19690
ヤフーオークションで購入。探し求めて5年くらい、ついに降臨。出版は64年なので28歳ごろの録音でキャリア初期の後期ということになる。師匠である福島幸義との共演、スプリットアルバム。アニミスティックにすら感じられる筆舌に尽くしがたい唄声に鳥肌。至福の音がここに。